現在、木場LUCKで大キーホルダー展という個展開催させてもらっています。
よっしゃ!100個くらい手描きのキーホルダー作ってやらぁ!と鼻息荒く最初の打ち合わせに行くと、
ギャラリストに目標200個を課せられ、なんやかんやでいつの間にか目標が300個になっていました。
作業は乗ってくると案外楽しくって、辛いのは肩こりくらいでした。スピード感だったり直感だったり、
自分が今したかった事がしっくり出来たような感覚がこの制作作業にはありました。
完成200個が見えそうな頃でした。母に癌が見つかり入院したのでした。
早期であったものの、マイナスな発想が一気に自分の頭と体の中を駆け巡りました。
体はそれを含んで重くなって、頭の中では井上陽水の作った悪魔の曲「人生が二度あれば」がループして、
胸の中は燃えかすのような気持ちで充満しました。
入院する前日の母が電話で「展示頑張ってね」と言いました。「そっちこそ頑張ってな」という会話を
しました。
母が入院した日、土嚢みたいに重い体を動かし母に言われたように頑張って作業をしました。
そっからは頭空っぽ&土嚢のボディの日々でした。母の頑張ってという言葉と見えない魂とやらだけで
動いていました。
300個が見えてきた搬入前日でした。母から早めに退院できたという電話がありました。
いい搬入も出来ました。絶好調です。もしかしたら制作があったからこそ少しは辛い気持ちを
忘れれたのかもしれない、作業無かったらアル中状態だったわ、とか安い魂はほざくのでした。
ギャラリストの則ちゃんは「ほんとに300個来た!」と喜んでくれました。
救われたのはこっちなのにとも言う安い魂。
そんなこんなで楽しくやってます。
最近買ったレトロルサがちょっとご機嫌斜めなので、明日外に出してやろう。